森に聴き、森に学ぶ

橋本山林ツアー

妨げとなるものを取り除く
調和を図る
変わらぬものを求める
仕方でなく、仕組みを変える
自然に学び自然の力を借りる

橋本山林とは?

  • 私たち橋本山林は徳島県那賀郡に位置し、五世代に渡り、持ち山の持続可能な環境を大切に、林業を営んできました。大橋慶三郎氏に師事し、安定した高密度の作業道を張り巡らせることで、家族経営という少人数での林業を可能としています。

  • 長年行われてきた、自然との対話や緻密な観察眼による、細やかな手作業を施した結果、土砂災害防止や水源涵養効果といった様々な森林機能が活かされた、自然と調和した美しい山林となり、現在では林業と生物多様性の高い森林生態系との両立を実現した山林として、環境省「自然共生サイト」、Hashimoto Family Forestの名称で、国際データベース「OECM」登録されています。

  • そんな私たちの山林は、持続可能な山林のモデルとして、多くの林業関係者や研究者が訪れるようになりました。 近年では訪れる人々に対し、持続可能な山林の作り方を示すツアーや、芸術や保健、癒しの場として、林業をしていていない方や子どもさんにも、森を愉しんでいただけるよう尽力しています。

林業と自然の調和した森

主な植生

木材を生産するためのスギを中心とした人工林でありながら、尾根筋と谷筋中心にモミ、ケヤキ、シイ、カシなどが生育する針広混交林を形成し、250種以上の植物種が存在しています。

確認された主な動植物

92科254種の植物 (常緑高木35種、常緑低木16種、落葉高木43種、落葉低木33種、草本56種、ツル植物29種、シダ42種)が生育しています。

確認された希少種

徳島県版レッドリストに掲載の10種 (絶滅危惧ⅠA類2種、同IB類3種、同II類3種、準絶滅危惧2種) が生育しています。

プロフィール

森と人をつなぐ架け橋として、家族で力を合わせ、林業の紹介や普及活動に取り組んでいます。

  • 橋本 光治

    1978年に銀行を退職。先代から森林経営を引き継ぎ、83年から大橋慶三郎に師事し、作業道開設に取り組む。100haの山林に30kmの高密度の路網を張り巡らせている。森林保全と長伐採優良大径材生産を軸に、針広混交林の山づくりを目指してきた。

  • 橋本 延子

    1978年、夫とともに帰郷し、祖父の代からの山を受け継ぐ。2003年「那賀町こまち」設立。6歳より踊りを始め、猿若宗秀、猿若栄晃師に師事。1996年、猿若流名取りを許される。2000年、賓成会(新舞踊・民踊)師範を許される。三味線を「和の学び舎」藍師に師事。

  • 橋本 忠久

    2001年に会社を退職。林業を継ぐために実家に戻る。父母とともに家族経営で専業自伐林家を営む。大橋慶三郎氏考案の作業道づくりを継承し、自伐型林業推進協会の講師として、全国で作業道の指導を行っている。「しっかり」「丁寧に」「美しく」

受賞歴

  • 1996年

    朝日森林文化賞

  • 2016年

    全国林業経営推奨行事「農林水産大臣賞」

  • 2016年

    第55回農林水産祭「内閣総理大臣賞」

  • 2018年

    「旭日単光章」受賞

  • 2023年

    環境省 自然共生サイト認定

  • 2024年

    OECM登録

関連映像

橋本山林/ Der Hashimoto-Wald Familienbetrieb über Generationen【OECM登録記念ムービーその1】

橋本山林の山づくりの歴史【OECM登録記念ムービーその2】

橋本忠久さんが案内する橋本山林の壊れない作業道【OECM登録記念ムービーその3】